ジェンダーニュートラルな子育てのための情報を発信している、虹色子育て研究所です。
「男の子」むけにはトミカやロボット、ヒーローや戦隊もの。
「女の子」むけにはお人形やままごと、プリンセスの物語。
これまでのおもちゃ市場は男の子むけ、女の子むけに市場が分かれていたと思います。
日本のベビーザラスやトイザラスでも、今は「男の子むけ」「女の子むけ」とおもちゃ売り場の表示が分かれています。
そんななか、スウェーデンやアメリカでは近年、子どもむけのおもちゃ市場が “ジェンダー・ニュートラル(性役割に中立)” な流れになりつつあるそうです。
スウェーデンの大手玩具販売チェーンであるトップ・トイ社では、すでに2012年に“ジェンダー・ニュートラル(性役割に中立)” な趣向を凝らしたカタログ販売を始めています。
トップ・トイ社のディレクターいわく、
「新しい性のあり方を考える時、何が正しく、何が間違っているということはない。男の子むけ、女の子むけではなく、子供たちのためのオモチャということだけだ。私たちは、従来とは全く異なるカタログを作った。この数年でスウェーデンのマーケットではジェンダーに関する議論が高まっている。私たちは世の中の動きに合わせていかなければならない」
とのこと。
"女の子がおもちゃの銃を構え、男の子が人形用のベビーカーを押している。この新しい試みは、ここ数年、スウェーデン市場において繰り広げられているジェンダーに関する激しい論争の存在をかんがみ、このような時代の流れに合わせる必要性を感じ取ったためであるという。" (MAMA Picks【スウェーデン発】“性別に中立な”おもちゃのカタログ)
アメリカの小売業であるターゲットは、おもちゃや子ども用品の売り場で性別の表示を撤廃
ただ単に「身体の性別と反対側の性別のおもちゃを選べ」というような過激で極端な発想ではなく、自分の感性に合ったおもちゃや遊び方を、自然体のまま選べる、そんな子育てが当たり前になるといいなと思います。
私自身は、性別は人の数だけあると思っています。誰しも心の中に男性性・女性性があり、そのバランスは人それぞれではないでしょうか。
大人も、子どもも、一人ひとり、自分だけのジェンダーのバランスを秘めているはず。
たくさんの可能性を持つ子どもたちが、100%の自分を、ありのまま、のびのびと生きていけるように。周りの大人たちが、それをのばしていける寛容さを持てるように。
元記事: https://www.rt.com/news/sweden-toys-catalogues-gender-527/
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